よろぶん あにょはせよ〜

ソウルのゲストハウス アジトゲストハウスです。
韓国演劇「ザ ドレッサー」
연극<더 드레서>
を観てきたよ!!
徳寿宮の石垣道を沿って歩いて行くと

貞洞劇場という伝統公演などを主に行う劇場があります

【シアター】
演劇「ザ・ドレッサー」
国立貞洞劇場(ソウル)
2021.11.16~2022.01.01
行き方は、明日解説しますね

この「ザ・ドレッサー」は実際にドレッサーであった英国作家ロナルド・ハーウッドが自分の経験を基に書いた演劇
イギリスで舞台、映画になっていて、日本でも上演されていました。
韓国では、去年久しぶりに上演されたのですが、防疫の関係で全スケジュールを全うすることが出来ず
今年になって再開となりました。

【あらすじ】
第二次世界大戦真っ只中の1942年 英国とある地方の劇場
16年間の間、「先生」のドレッサーとして、だれよりも近くで先生と一緒に歩んできたノーマン
227回目の公演<リア王>の準備中
先生が突然、異常な行動をとりはじめる
舞台監督や夫人は、公演を中止しようと言いますが、ノーマンは観客を失望させるわけにいかないと、予定通り幕をあげようと言う。
加えて、戦争で役者もスタッフも不足し、先生は「リア王」出だしのセリフまで忘れてしまう。
公演五分前
空襲警報までなり始める。
「俳優は他人の記憶のなかにだけ存在できる者だ。
人生で一番美しいことは誰かの記憶に残ることだ」

【キャスト】
先生(座長)役 ソンスンファン 송승환 선생님
ノーマン役 オマンソク 오만석 배우님
奥様役 ヤンソミン 양소민 배우님
ジェフリー役 ソンヨンジェ 송영재 배우님
マッジ役 イジュウォン 이주원 배우님
オクセンビー イムヨンウ 임영우 배우님

【レビュー】
涙腺崩壊~😭
ポスターから重苦しい雰囲気だから、暗いお話なのかと思ってたら、笑うところもいっぱいあって、あまりにも笑わせるから観客がわらっちゃいけないところでわらっちゃってた。
この前日に行われたインタビューでも「演劇中だから女優を持ち上げることができるんで、現実には無理ですよ」って笑いながらおっしゃってたけど、それと全く同じセリフを「先生」も言っててフフフってはなったよ。
(しかも、このインタビューのMCはお姫様抱っこされる女優さんのご主人)
観る前はノーマンが先生を心の底から尊敬しててこの仕事に誇りを持ってるようなキャラクターなんやろうなーって勝手に思ってたんだけど、実際はとっても人間臭くてそんなきれいごとではなかった16年という歳月の恐ろしさを名言することなく一つ一つのちょっとしたセリフやニュアンスで感じることができて、それがすごく人間って感じで良かった。
劇中「リア王」が始まると私たちの前でリア王の幕が上がるんですけど、それを裏側から見る形になるので、俳優さんたちは壁を見ながら「リア王」を演じているんですよ。
その舞台裏がもうパニックで面白かったです。
ちょうど8月に「リア王」を見たばっかりだったのですが、「リア王」は知ってたら面白いけど
知ってなくても大丈夫という具合でした。
先生のセリフでシェークスピア観てるか!っていうのがあるんだけどなんかこれがすごくぐっと来る。

ソンスンファン先生の公演ということもあり、客席には俳優さんや業界関係者っぽいかんじの人たちがちらほら
ソンスンファン先生 송승환 선생님 は、PMCプロダクションの創設者で代表
PMCプロダクションは、私たちのよく知っているNANTA(ナンタ)の製作会社です。

先生が劇中劇「リア王」のカーテンコールで観客に語りかけるシーンがあるんですが「この空爆の最中、劇場に足を運んでいただきありがとうございます」という内容なんだけど、それがこのパンデミックの状況と重なって泣けてきちゃいました。
公演は止めちゃいけないって言ってるこの公演が去年スケジュール半ばで中止せざるおえなかったという現実がさらに辛かった。

舞台は、文字通り楽屋なので開演前から俳優さんたちが舞台に出たり入ったりして
メイクをしたり、髪を整えたりしてそれを見ているだけでも楽しかった
↓この画面に写っているのが舞台

私の席は前から4列目の席だったのですが

1~4列目が同じ高さだったので前の人の頭で、舞台で倒れてる人が見えませんでした。

舞台の全体をみるなら6列目以降がおすすめです
帰り道の石垣道もきれいでした。

貞洞国立劇場の他の演目はこちら
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