よろぶん あにょはせよ〜

先日、ネイバーで配信されたミュージカル「光州」いかがでしたか?


ここでもう一つ、
民主化運動をテーマにした演劇を紹介します。
今月17日に公演が始まったばかりの演劇「ザ・ヘルメット」 연극 더헬멧

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2017年初演、2019年再演、今回が三演目となります

キャストが
イソクジュン、チョンウォンジョ、チョンインジ、キムジュヨン、キムジミン
キムジヘ、イホヨン、イジョンス、キムドビン、ヒョンソクジュン
と大学路を代表する俳優さんが勢揃い

なんと言っても中ソクジュン(ヒョンソクジュン)と大ソクジュン(イソクジュン)の
共演作としても話題!

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「ザヘルメット」は、
『ルーム ソウル』と『ルーム アレッポ』という二つの国の物語があります。

『ルーム ソウル』は、1987年民主化運動が盛んだったソウルのとある書店の地下が舞台
『ルーム アレッポ』は、シリア内戦下の古都アレッポの倒壊寸前のビルが舞台

↓キャストスケジュールをご覧いただくと「エピソード」のところに
「ソウル」「アレッポ」
と書いてあります。
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チケット購入の際は、ルームを必ず確認してくださいね♪

この二つの時代の物語があるということが大前提であって
そして、1つの物語がさらに2つの空間に分かれます。
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上記の客席配置図を見てください。
オレンジの客席が、ビックルーム
青色の客席が、スモールルーム
という風に観客が分けられます。

これはビックルームがメインストーリー、スモールルームがサイドストーリーという訳ではありません。
この二つのルームのお話は、別々の物語で時に混じりあい。
そして、また別れていきます。

『ソウル』を例に出すと
この空間は書店の倉庫を模した民主化運動のアジトの一つ
チラシを刷ったり、火炎瓶を作ったりするところ

店主はここに怪我をした学生を匿いますが、そこに戦闘警察隊がやって来ます。
店主は学生に「ここに隠れているのよ。すぐに追い返すから」と舞台の真ん中の仕切りを閉める。

この仕切りを境に舞台はビッグルームとスモールルームに分けられ2つの語りが始まるのです。

観客は、両方のルームでの会話を聞くことはできないので
(なんかしゃべってるなーくらいの感じ)
4回見ないと全ての劇は完成しないのです。

作品に没頭しすぎてソウルのスモールルームの二人が割と大声でもめ始めると
「えーーーバレちゃうよ?!もっと小さい声で話しなよ!!」
ってハラハラしちゃう💦

しかし、不思議なことに1場面だけ見てもストーリーは理解できるという仕組み。
どうなってんの?????

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【ルーム・ソウル】
スモールルーム(学生)

1987年民主化運動デモの途中、戦闘警察隊に追われていた学生二人が書店の地下室に来た。
二人は、デモを鎮圧する暴力からデモ隊を守るための別名「戦闘組」として初めて会った。
少しの間だけ隠れていようとした彼らの計画は、地下まで降りてきた戦闘警察隊によって打ち壊され
自分たちが隠れていた部屋から出ることができなくなった…。
戦闘組新人と足を怪我した男(トッポッキ先輩)
果たして彼らはこの部屋を出て、また学校に戻ることができるのだろうか。

ビックルーム(白骨団)

デモを武力で鎮圧していた戦闘警察
特に白いヘルメットを使った機動隊(別名「白骨団」)の戦闘警察二人が書店主人の引き止めにもかかわらず、地下の部屋に降りてくる。
書店主人はこの部屋の秘密部屋に追われてきた学生2人を隠している状態。
戦闘警察は捜索を言い訳に入り、この部屋でおしゃべりを始める、挙句にサボろうと言い出し、出て行く様子もない。
書店主人と戦闘警察の神経戦
戦闘警察隊の一人は、映画<エイリアン>のポスターに目をつける。
彼は、映画<エイリアン>が嫌いなのだ。


【ルーム・アレッポ】
スモールルーム(子供)
僕は、シリアのアレッポに住んでいる子供だ。
僕はサッカー選手のドロックバが好きだ。
戦争中にも私は誕生日プレゼントでもらった布にペンで背番号を書いたユニフォームを着て友達とサッカーをしながら毎日を過ごしていた。
でも、だんだん友達は空き地に来なくなって、私も退屈になった。
そこに、急に新しい友達が現れた。
(アブドゥル・バセット・アル・サルートは、有名なサッカー選手でシリアの民主化運動家)



ビックルーム(ホワイトヘルメット)
シリア内戦が長くなり、都市アレッポの被害は深刻だ。
国民の自発的な参加で作られた救助隊<ホワイトヘルメット>のメンバーたちは今日も爆撃で崩れた建物の間をくまなく探っていた。
ある部屋まで到着した。
しかし、故障した装備、少ない人員、誰かを救って自分も死ぬかもしれないという恐怖で、彼らは激しい疲労に溜まった状態。
この時、他の場所で生存者が発見されると希望が見えるが、いざ彼らが発見したのは...
彼らはなぜここを離れられないのか。
希望とは、勇気を持った者が持っている灯火だ。

アレッポ ビックルームのレビュー👇




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ルーム・ソウルの白骨団(ヘルメットD)のセリフに
"저는 제일 존경하는 분이 딱 두 분인데, 한 분이 박정희 대통령, 그 다음이 우리 선배님."
って言うのがあるんだけど、びっくりすることにいまでもこれ言う人いるんだよね。
セマウル運動で生きれたって人たち。
おじさんたちが集まってるような酒場でこのことが火種になって喧嘩してるの見たことある。
だからか、この5人のやりとりにゾッとした。

「あいつらも子供、俺たちも子供」って子供に戦わせて大人は安全なところで
高みの見物だなんて、なんてひどい。

そして、トッポッキ先輩が言ってたこのセリフに尽きる
"서점은 책을 팔고, 이 소주병이 소주병으로 존재할 수 있게 해주는 거."
学生が学生らしく学校で勉強できることのありがたさ
この平和のありがたさ
先人の言葉を忘れずにいたい

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演劇《ザ・ヘルメット》は、8月7日まで長期で弘益大アート小劇場で
公演していますので、ぜひぜひチェックしてみてください!






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