よろぶん あにょはせよ〜
インディーズ映画「君と私(THE DREAM SONGS)」
영화 너와나
を観に行って来ました。
ソウル歴史博物館から坂を登ったところにあるemuシアターへ
今、ソウル市内でここでしかこの映画やってないんだよ。
【作品紹介】
学生時代から演出に定評のある조현철 배우님の長編映画監督デビュー作
セウォル号沈没事件をモチーフに조현철監督が7年の月日をかけて完成させた脚本
2022年第27回釜山国際映画祭で初公開
2023年10月25日から正式公開
2024年第60回百想芸術大賞「GUCCIインペクト賞」受賞
先日開催された「第60回百想芸術大賞」でこの作品がGUCCI IMPACT AWARDを受賞した時にPD님が「まだ劇場で上映している」って所感をおっしゃってて、それは行かなきゃ!!と
受賞式で「너와나」って言われた瞬間に박정민 배우님が조현철監督に駆け寄るんだけど、二人は大親友ってこともあるし、出演者として監督の苦労もたくさん見て来たからなんじゃないかなっとも思った。
さらに、この時のプレゼンテーターが、この映画に出演してるハウン役の김시은 배우님ってところもすごく良かった!
去年、様々な映画賞を総なめにした映画「다음 소희」で소희を熱演した김시은 배우님
조현철監督受賞所感
「春が来るたびに心を痛めている方がいることを知ってほしい」
チケットは10000ウォンでした。
ポスターももらったよ💕
【あらすじ】
「今日は、君に必ず言わなきゃいけないことがあるのに」
修学旅行を明日に控えた高校2年のセミは、教室で不吉な夢を見る
「嫌な予感がする」と親友ハウンが入院している病院へ駆けるセミ
ハウンは、横断歩道で自転車に轢かれて足を骨折し入院中だ
「ハウンを置いては行けない。修学旅行に一緒に行こう」と駄々をこねるセミ
お金がないからと元カレにもらったビデオカメラを中古で売ることにする二人
「元カレ?そんな男しらない」とヘソを曲げるセミ
今日こそ、長い間押し殺して来た気持ちを必ず伝えなきゃ。
それなのに、気持ちが溢れすぎてどんどんズレてすれ違う二人。
セミはハウンを繋ぎ止めることができるのか。
【キャスト】
チョンセミ役 #パクヘス #박혜수 배우님
キムハウン役 #キムシウン #김시은 배우님
シムダエ役 #오우리 배우님
セミの母役 #박미현 배우님
セミの父役 #박원상 배우님
看護師 #강애심 배우님
謎の大学生 #パクジョンミン #박정민 배우님
担任の先生 #이태경 배우님
担任先生の彼氏 #매드클라운 (조현철 배우님のお兄さん)
ジンシキの飼い主 #길해연 배우님
【レビュー】
韓国の女子高生が言いそう!やりそう!がふんだんに含まれてて「なんでわかったん」って思ったら조현철 감독님は、予備校の講師をしながら高校生の研究したらしい。
それでも、とんでもないすごい神業演出力
17歳らしいキャーキャー言う様とか笑う仕草とかがバスとかで見るまさにそのままなんよ。
セミのハウンに向ける執拗な干渉とか女子高生だったことがある人にはこころ当たりがあるはず。
まさにK-JKって感じ!
私、先月済州島行ったんだけどまさに修学旅行シーズンでどこ行ってもキャッキャッして眩しいくらい子供達だらけだったの。
そんなことも思い出されて、心臓がきゅってなる。
映画のちょっとした間に「明日」を楽しみにしている子供達の姿、家族の姿を見せる。
学生たちが安山駅を行ったり来たりするわけ。
カラオケのバック映像とポスター、もうわかってから見たらポスターもずるい!!!!
映像の隅々にわざと「死」や「水」を連想させる演出がされてる。
外から美しい光が差し込んでるみんなが自然に眠っているバス
ハウンがテーブルのすみに水の入ったコップがあるのことに気づいているのに、わざとそのままにして観客をハラハラさせたり、何気なくそのコップから水を飲んだセミに「私を救ったね」って言ったり、ハウンの病院で全然関係ない喪服を着た人たちにフォーカスが合っていたりする。
(韓国は葬儀場が病院の中にあるので、夜に喫煙所とか行くと喪服の人が普通にいる)
怪我したセミに病院の先生が不必要なくらいしつこく「絶対明日も消毒に来なきゃダメよ。修学旅行なんてとんでもない」って言う。
病院に行く必要もないかすり傷なのよ。
そのセリフに観客側からの「行くな」って念を感じる。
題名の文字は조현철監督の直筆(上のポスター)なんだけど、너と나がはっきりと明確に書かれていなくて、どっちとも読めるようにみえるのね。
それが、この映画のエンディングのハウンがセミで、セミがハウンということとマッチしてる。
最後の最後までスタッフロールが無音なの、ずるい。
韓国では普通エンディングを最後まで見ないことがほとんどなのに、この映画はスタッフロールが終わるまで誰も立ち上がれなかった。
大人たちの身勝手なエゴでこんなことがおこってるのに、あの人たちは今でもなにも変わってない。
全場面に言いたいことが山ほどあるし、こんな美しく眩しい映画作るなんてずるい。
たくさんの人に見てほしい。
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