よろぶん　あにょはせよ〜

「ミュージカル島」「演劇サウンドインサイド」のライブラリーカンパニーが贈る
創作ミュージカル「長い長い夜」の10月開幕が発表されました。

制作陣は、양소영 작가님, 박보윤 작곡가님, 황희원 연출님




ミュージカルのレビューはこちら👇


創作ミュージカル「長い長い夜」は、루리 작가님の小説「長い長い夜」が原作

小説「長い長い夜」は、
第21回　文学トンネ児童文学賞大賞受賞作
2021年出版以降、50万部を売り上げ
教保文庫、アラジン、YES24で「今年の本」に選出

日本語翻訳版は、小学館より発売中

そんなわけで、早速本屋に行って買ってきた。
表紙が素敵すぎる。





【あらすじ】

アフリカ象孤児院で育ったシロサイのノードン
ありとあらゆる経験をし、それでもまだ生きていたノードンは思いもよらないことに遭遇する
捨てられた卵から生まれた子ペンギンを引き受けることに

全てが異なる二人、ノードンとペンギン
海に向かって一緒に旅をすることになりますが、
無限に広がった砂漠を通り過ぎて海に至ることは容易ではない

そうして長い長い夜を一緒に過ごし、
ノードンはペンギンに自分の人生を占めている暗い夜と
それにもかかわらず、輝いた瞬間の話を伝える



数多くの長い長い夜を一緒にしたのだから、もう「私たち（우리）」と言うのは当たり前じゃないか。



この世にたった１匹残ったシロサイと不運の卵から産まれたペンギン
あの時は奇跡だとは知らなかった。
頭のてっぺんから足の先までまるで違う私たちにとって『お互い』しかいないということが。



「あの地平線が見えるか？緑色にうねっている。ここがわしの海だ」
「ぼくもここが好きだよ。僕もここにいる」
「お前はペンギンだよ。お前はお前の海を探さなければならないよ」
「それなら僕はシロサイになるよ。僕のクチバシを見て、サイの角みたいでしょ」
「お前はもうすでに立派なシロサイだよ。だからこれから立派なペンギンにならなくてはね。さあ、おいでだっこしてあげよう。夜は長いのだから」



語り部は、子ペンギン
（ここでは一般名詞のペンギンと区別するために子ペンギンと言っていますが、名前がないので本来は「ペンギン」です）
子ペンギンが語る父さんたちの物語なので、さくさく読みやすい。
文章が力強く優しいノードンみたいにどっしりしていて安心感がある。

言葉のチョイスが素敵。



そうか、語っているのは子ペンギンだけどこれはノードンがアンガブから聞いた動物園と人間の話であり、チクがウィムボーと憧れた海や外のペンギンの話であり、チクがぺちゃくちゃノードンに話したことなんだ。って思うとすごく胸が熱くなる

差し入れられている루리 작가님のイラストがとっても素敵。



苦しくて悲しく眠れない長い長い夜があったとしても、一緒にいる誰かがいること
お話しをしてくれる誰かがいて、聞いてくれる友がいること
それが、自分が自分であるための苦痛、怖さを乗り越えるチカラになる



チクもノードンも子ペンギンも【海】を観たことがないのに、ひたすらに【地平線までつづく終わりのない青】に向かって歩く。
みんなの優しさと想いが子ペンギンにつながっている。


『긴긴밤』読書用OST


みんなに後押しされて、いつかキラキラ光る星のような何かを見つけることを確信してる。
お父さんたちの心強い後押しがあるのがわかっているから子ペンギンの語りが終わるまで泣かなかったのに、次のページをめくって草原が、サバンナが、ジャングルが、砂漠が、、、瞬間に泣き崩れた。
それからまた最初の星のページに戻って、また泣いた。

ミュージカルのために買ったけど、作家님のファンになったから他の作品も読んでみたい。

開幕が待ち遠しいです！











ここから下はライブラリーカンパニー公式SNSでまだ公開されていないキャラクター情報が含まれます。
上演まで知りたくない！という方は、また明日！


















【登場人物】

ノードン
アフリカ象孤児院で育った地球上最後のシロサイ
どっしりして口数は少ないが心暖かい性格
ゾウの家族に励まされて孤児院を出て、野生で幸福と絶望を経験し
動物園を経てペンギンのチクと出会い海への旅に出る
人間に復讐することが人生の目標
立派で素敵だった角はハンターに狙われないために動物園で切られた。
（サイの角は半端に切ると再生する）



チク
動物園生まれ、動物園育ちのアフリカペンギン
積極的でお喋り、物おじしない性格
右目を怪我していてよく見えない
保護者のいない”シミ”のついた卵を相棒のウィムボーと共に温め育てていたある日
動物園が襲撃され卵と共に『海』へ向かうことになる



子ペンギン
動物園のペンギン飼育エリアに突然現れた保護者のない不運な卵から産まれたペンギン
卵を見つけたチクやウィムボーによって温められる
野生で育ったため草や木の実を食べることが可能



アンガブ
動物園育ちの明るい性格のお嬢さまシロサイ
ノードンとパラダイス動物園で共に暮らした
怒りで我を忘れ眠れない日々を過ごしていたノードンに眠り方を教えてくれる
野生で風のように走ることに憧れている

ウィムバー
動物園育ちの心優しいペンギン
チクの片割れ、目の悪いチクのために常にチクの右側に立つ
捨てられた卵を見つけチクと共に卵を温めることにする



登場人物、みんないい子なのよ！！！



みんな大好きだけど、私は特にゾウのお婆さんが好き。









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