よろぶん あにょはせよ〜
パンソリ公演
「パンソリショートストーリー」モーパッサン編
판소리 쑛스토리2 모파상편
へ行って来ました。
【シアター】
パンソリ ショートストーリーモーパッサン編
2024.11.21 ~2024.11.23
ソウル南山国楽堂 クラウンヘテホール
ソウル南山国楽堂は、みなさんご存知南山コル韓屋村の中にあります。
以前、キムテリ배우님のドラマ『정년이』が終わってしまうのが悲しいと書いたのですが、本当に終わってしまってロスになって『정년이』の放送が無い土曜日なんて😭って思ってて(『정년이』は土日放送)
伝統パンソリは固有語、古語の聞き取りが難しいから、軽めのパンソリイベントとかやってないかなー?って考えてたところ昌徳宮の前にあるソウル敦化門国楽堂でこの公演のパンフレットを見て「これならわかるかも」と来てみた。
パンソリなのに、内容がモーパッサンっていう着眼点が面白い!
『パンソリショートストーリー』は
創作パンソリの匠 박인혜 연출님が書いて演じて『2022創作産室 今年の新作』に選出された作品
박인혜 연출님を中心としたパンソリ創作グループ『판소리아지트놀애박스』が創作
フランスの作家ギ・ド・モーパッサンの代表短編小説「宝石」「口髭」「脂肪のかたまり」の三作品をそれぞれ別のコンセプトで판소리として再構成
当時は、100分公演を소리꾼1人楽師4人で構成されていた。
今回の公演『パンソリショートストーリー2』では、モーパッサンの「ヒモ」「大将トゥアン」「29号ベッド」を3人の語り部とコーラス2人、楽師4人で構成
楽師も伝統楽器に加え、チェロを追加
3つの物語を別々の소리꾼が語り、語り部ではない4人がコーラスとエキストラを판の下で演じる
この役割の切り替えを見てたら、ミュージカル『판』が見たくなった。
ミュージカル『판』は、地方公演をまだやっていますので気になったらチェックしてみてくださいね♪
外国人30%割引
伝統芸能系の公演は外国人割引があるので要チェック!
【制作・キャスト】
劇本、演出 #박인혜
<ヒモ> #이예린
<大将 トゥアン> #이승민
<29号ベッド> #황지영
コーラス #송자연
コーラス #박두리
【あらすじ】
「ヒモ」
フランスの田舎町
街に市が出た日、気分よく道を歩いていたおじいさんが道端で細くて長いなんてことのないヒモを拾う。
ちょうどその時に住民が大金と重要文章が入った財布を無くす。
普段からお爺さんを快く思っていなかった男が「爺さんが何かを拾ったのを見た」と証言する。
「わしは、ただの細いヒモを拾っただけなんじゃ〜〜〜〜!!」
「大将ツゥアン」
貧しい海沿いの小さな酒場
超ポジティブ精神でお客さんをコニャックでもてなす「コニャック大将」ことツゥアンおじいさん
ある日、おじいさんは全身麻痺で倒れる
普段からおじいさんに不満を抱えていた妻はささやかな復讐を目論むのだが…
「29号ベッド」
フランスとプロイセン戦争
男の中の男 大佐 エピアンは、彼の恋人 イマルと進軍のために悲しい別れをする。
それから後、凱旋したエピアンは街でイマルを探すが彼女の姿はどこにもなく、戦争の混乱の中行方を知る者もいなかった。
彼女を探していたある日、エピアンにイマルからの手紙が届く。
まず最初に5人の소리꾼が판の上に現れて、演目について説明してくれます(👇の動画)
この語りがカッコいい!!
『このお話は、昨晩過ぎ去った夢のようなただの短い物語。遠い国の男が書いた物語。お話が終わったら훌훌 털어忘れちゃって、すぐ次の物語に集中してくださいな。そんな短い話、そんな短い話』
ここで『훌훌 털어』のフリをみんなでやるのが楽しかった。
ウキウキした感じで始まって、<ヒモ> 이예린 님が판の上に登場
4人は판の下にある椅子に座って、추임새と呼ばれる合いの手を入れたり、噂話をこそこそしたりする。
「この日は、街に久しぶりに市が立つ日で、広場がお祭り騒ぎ」などと語りが始まる。
リズムは판소리だけど、言葉は現代風なので素人の私にもわかりやすい。
판소리で聞くと「わしは、ただの細いヒモを拾っただけなんじゃ〜〜〜〜!!」を町中のみんなに言って回るお爺さんが悲しくもおかしくもある。
疑いが晴れて「だから、言ったじゃろ、わしはヒモを拾っただけなんじゃて」ってまた言って回る。
せっかく疑いが晴れたと思ったところに「でも、じゃあ、誰が財布をそこに戻したんだろうね!」でまたみんなの疑いが…
みたいな感じで1人で物語を引っ張っていくの面白い。
この舞台がシンプルな割に万能で破けたノートのデザインになっているんだけど、語り部の影が写し刺されたり、ヒモがぐるぐるする映像が映し出されたり効果的に活用されてる。
大佐が凱旋した時はノートの穴のとこから出てきて、ノートのちぎった先のところがヨーロッパのお城のバルコニーになるの秀逸!って思った。
大佐が彼女のことで思い悩んでうろうろするのにノートの裂け目から出たり入ったりするのも視覚効果が良かった。
3人とも1人で主要キャラクターを演じるんだけど、大将と大将の奥さんは手の仕草や話し方を変えただけですっかり別人になってしまうし、エピアンとイマルは布をマントやスカートにして話し方で2人が瞬間的に入れ替わるのすごかった!
モーパッサンっていうからどんな暗いお話しかな?って心配してたんだけど、판소리で聞くと哀しく人間らしい滑稽さがあって東京の落語みたいだなって感じ
物語の合間のBGMが、シャンソン(MR)なのがカッコよかった!
판소리の公演もっと見たくなったよ。、
にほんブログ村
人気ブログランキング
コメント