よろぶん あにょはせよ〜

女性国劇韓国演劇「マクラになったオトコ」
연극 벼개가 된 사나히
2024年-1回目
に行ってきました。

【シアター】
演劇「マクラになったオトコ」
2025.1.11~2025.1.19
アルコ芸術劇場 大劇場

【作品紹介】
全ての配役が女性で構成されている女性国劇
女性国劇の新しい形を常に模索している女性国劇制作陣が演劇創作陣とコラボ
2024創作産室『今年の新作』

公演芸術創作産室は、基礎公演芸術分野
(演劇、創作ミュージカル、舞踊、音楽、創作オペラ、伝統芸術)
の特性を活かした段階別の支援を通して優秀な創作レパートリーを発掘する
韓国文化芸術委員会の支援事業のこと


創作産室優秀マニア40%割引
(2023ー2024創作産室有料チケット提示)

【あらすじ】
1960年代初
1人の少年が女性国劇俳優になるためにやってきた。
少年は最初の練習からオンナ役は絶対やらないと宣言する。
女性国劇の代表 二枚目王子はオンナもオトコもただの装いだけだ。オンナ役をやりたくないなら出ていけと言う。
少年はオンナ役以外ならなんでもやるとすがりつく。
浮気者三枚目、悪人カタキ役を経て、少しずつオトコ役として認知されてきた少年の夢に病の王が登場し始める。

【キャスト】
少女役 #강다인 배우님
三枚目役 #김미영 배우님
少年役 #박수빈 배우님
王子役 #이미자 배우님
有名な王子役 #이소자 배우님
ちびっこ役 #이주영 배우님
姫役 #황지영 배우님

【レビュー】
tvNドラマ「정년이」が面白かったから女性国劇を1回観てみたいなーって思っていたところに創作産室『今年の新作』に女性国劇劇団の演目が出たので興味だけで行ってみたよ。
ストーリーの基本は、「女役はやりたくない!男ならなんでも!」なんてことを大声で言う新人団員が、二枚目の先輩に怒られたり、姫役の先輩に「姫は死んでばっかりだから、言いたいことは分からなくもないけど…」なんて言われながら、三枚目、カタキ、二枚目と成長していく物語。
物語の中で「선화공주」「아랑애사」と言った여성국극の定番演目を劇中劇として演じるという形。
「선화공주」は、ドラマ『薯童謡 (서동요)』になっていて
「아랑애사」は、ドラマ『アラン使道伝 (아랑사또전)』になっています。
ドラマを思い出してただくとわかりやすいかなーと思います。

『벼개가 된 사나히』は、現代語で言うと『베개가 된 사나이(枕になった男)』ですがこの劇の時代設定1960年の時代に合わせて『벼개가 된 사나히』と表記しているのだとか。
主人公の新人団員は、お笑い担当の三枚目を経てカタキ役を得ますが、カタキ役と二枚目は表裏一体だと悟ります。
自分に思いを寄せる団員に「二枚目になれるなんて恐れ多いことを言うな」と言いながら、カタキ役を演じながら、二枚目の確信を得ます。
この辺の物語部分の소리は、ちょー良かった!!
二枚目王子役の이미자 선샌님と이소자 선샌님の演技は、こんな言い方したらいけないんだろうけど、年季を感じさせる迫力で鳥肌がたった。

このストーリーだけだったら、わかりやすかったんだろうけど女性国劇という素材をジェンダー間の葛藤やクィア理論を繰り広げたので、その辺難しかった💦
1960年ごろだったらウケたんだろうなーっていうコント的な性的描写シーンがあって、ギャグコードが2025年じゃないな〜って感じ。
面白かったのは、꼬마(道化役)がノリノリでラップするところかな。

よかったのは、この劇は手話&韓国字幕付きだったところ
しかも字幕はただ文字が出るだけじゃなくて、ビブラートのところは文字が震えたり、大声はフォントが大きくなったり小さくなったり視覚でも楽しめて、ヒヤリングが難しいところも助けられた。
照明の使い方も面白かった。
親切にも公演が始まる前に一番暗い照明、一番明るい照明、一番大きい音をあらかじめアナウンスしてくれるのも多様な観客を想定していて良かった。
家のようでない家、飯のようでない飯、眠りのようでない眠り。

正直、劇場が大きすぎた感がある。
これはもっと小さな劇場で身近に感じられたら、面白かったんじゃないかな??
女性国劇 韓国演劇「マクラになったオトコ」
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