よろぶん あにょはせよ〜

出遅れましたが
韓国映画『ハルビン』(ハオルビン)
영화 하얼빈
に行ってきました。

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元々公開予定日が2024年12月25日からだったんですが、12月24日に1日前倒しになりました。

『2D映画8000ウォン』クーポンをもらっていたので、8000ウォンでラッキー💕
開始時間ギリギリ到着!
15分のCM中に滑り込みセーフ!!

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【作品紹介】
アン・ジュングン(安重根 안중근)義士のハルビン義挙を扱ったウ・ミンホ監督の6番目の長編映画。
これまでの安重根義士を描いたヒーロー映画とは一線を画すヒューマンドラマ。

今年は、光復(独立)80周年の年。
第49回トロント国際映画祭ガラプレゼンテーション部門公式招待作。



唯一の目標『老いたオオカミを処断する』

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キムフン작가님の同名小説とは、『安重根義士の熾烈な1週間』ってテーマは同じだけど別の作品

私はこの小説まだ、読んでる途中なんだけど小説の冒頭で
明治天皇を号の『メイジ』って表記されてるのが、「ああ、そうか!(当時)今上天皇を称号を言わず、御名も使用せずに表記する方法って無いんだな〜」って思った。

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👆この小説については、
ウドクスン役パクジョンミン배우님がご自身の出版社『MUZE』YouTube👇で紹介してくださっています。




【あらすじ】
1908年、咸鏡北道慶興郡新阿山で安重根が率いる独立軍は日本軍との戦闘で大きな勝利を収めた。
しかし、大韓義軍参謀中将安重根は国際法により戦争捕虜である日本人たちを解放する。
この事件により、独立軍の間では安重根に対する疑いとともに亀裂が起き始める。

1年後、ウラジオストクには安重根をはじめ、ウ・ドクスン、キム・サンヒョン、コン夫人、チェ・ジェヒョン、イ・チャンソプなど
奪われた国を取り戻すために心を共にする人々が集まった。
伊藤博文がロシアとの交渉のためにハルビンに向かうというニュースを聞いた安重根と独立軍はハルビンに向かうも、内通者から漏れた作戦内容を入手した日本軍たちの追撃が始まる…。

真心と疑心のはざま、私たちは必ずハルビンに行く。

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【監督、主演】
監督 우민호 감독님
アンジュングン役 ヒョンビン 현빈 배우님
ウドクスン役 パクジョンミン 박정민 배우님
キムサンヒョン役 チョウジン 조우진 배우님
コン夫人役 チョンヨビン 전여빈 배우님
森達夫役 パクフン 박훈 배우님
チェジェヒョン役 ユジェミョン 유재명 배우님
伊藤博文役 リリーフランキー
イチャンヒョプ役 イドンウク 이동욱 배우님

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【レビュー】
イドンウク배우님が2023年の핑계고でラトビアで「하얼빈」を撮影してきたところだと語っていて、それからずっと気になっていた作品。



まず、映像がとんでもなく綺麗!
予告編でも出てくる有名な氷板シーンは言うまでもなく、満州の砂漠にロシアの白樺林
映像美自慢の映画館でご覧になっていただきたい。
撮影的に天気に恵まれて、不思議だったと監督が語っています。
あの大雪のシーン、全羅道光州で撮ったんだって。

そんな中、泥まみれ血まみれになって戦う両軍の兵士。
泥まみれになってもヒョンビンはヒョンビンなんだな〜ウットンイはウットンイなんだな〜っと感嘆

犠牲になった同志たちを想い、この先の自分の未来を憂うシーンが彼の人間らしさをセリフもなしに表現している。
同志を失うたびに隠れ家の自室で呆然とするシーンが印象的

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戦いの後、仲間を殺され、同志と離れ離れになった彼は監視の目を避けるために凍りついた河を徒歩で渡る。
途中で心が折れて倒れたりするんだけど、「自分の命は死んだ同志たちの物だ。先に行った同志の代わりに生かされているのだ(自分で死を選ぶことは許されない)」と悟る。

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そして、最後の『불을 들고 어둠 속을 걸어갈 것이다』を聞いてこの42日間繰り広げられた응원봉집회が脳裏に浮かんで号泣してしまった。
前述の通りこの映画は2022年年末ごろに撮影されているので、公開直前にまさかあんな非常識なことが起こるなんて思ってなかったと思う。
なのに、2024年年末にみんな同じ憤怒を胸に抱いてこの画面と対面している。

氷点下の日も大雪の日も道に出て弾劾を叫んでいた人々。
それを影で支えた人たち。
これをまさにリリーフランキーさん演じる伊藤博文がセリフで言っている。



監督が「この映画は痛快映画にはできないと思った。(義士に対して)申し訳ない気持ちを感じた。」と語っている。
監督は試写やGVで光復80周年に国が義士や義行について書いた書籍の中に大事な人物、事件が記載されていないと訴えています。


これ以上言うとネタバレになっちゃうので、これ以降のレビューはこの記事の一番下👇👇👇👇👇👇👇に書きました。


今週の劇場観覧者先着グッズは、メインキャストコメント付きポスター
(写真をクリックすると大きく見られます)
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『ハルビン(ハオルビン)』番宣

















ここから先は映画の核心についてのレビューです。
公開までネタバレ踏みたくないという方は、また明日〜👋















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この有名な氷の上を歩くシーン、実は2回出てくるんだけど
最初は冒頭何分かで出てくるので、さすがに安重根義士といえどもこの中生きて帰ってくるのは難しいんじゃない?って印象を受ける。
それが、さまざまな困難や恐怖を乗り越えて거사を全うした後にもう一度このシーンになるんだけど。

そこでヒョンビン배우님の独白で

『暗闇は濃くなり、逆風はさらに冷たく吹くだろう。光を示さなければならない。
人々は(そこに)集まるでしょう。人々が集まれば我々は光を持って暗闇の中を歩くだろう。
我々の前にどんな逆境がせまっても決して止まってはいけない。
今年でだめなら、来年、再来年、10年、100年かかっても
(中略)
その日まで我々は諦めずに前進しなけれなならない。
光を掲げて暗闇の中を歩んでいくことだろう。』

って言うんだけど、そうかこの人はこういう思いで凍てつく氷の上を歩いてきたんだ。と急に悟れる。

映画の冒頭とエンディングのシーンが同じなのに、冒頭では背中、で反対に最後は顔面が迫ってくるのでよりその差異が浮き彫りになる。

ハルビン駅での発砲の後、カメラが上からのショットに切り替わるの
これは空からそれを見てる犠牲になった無数の同志たちからの視線だって聞いて鳥肌が立った。(GVインタビュー

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アンジュングン義士を執拗に追う森中将役の박훈 배우님

劇中で何度も聞く森のセリフ「アンジュングンはどこだ」は、
観客に『あなたのアンジュングンはどこにいますか?』という問いかけ。

森中将にイチャンソプ(イドンウク)が「お前は伊藤暗殺なんてどうでもいいんだろ?自分が見下していた者に命を救われたことが腹立たしくて仕方がないんだ。恐ろしいんだろ?しかもお前はもう気がついている。かの者が自分より大物だと言うことを。やっぱりな、気がついていたんだろ?」って言うんだけど、この時の박훈 배우님の顔面演技がものすごかった!!

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김상현役の조우진 배우님が森が投げたステーキを手づかみでぐわぐわって食べるシーンがすごいのよ。
「犬」って感じでまさに人としての尊厳を投げ捨てた瞬間のように思えた。
それで、김상현をどうするか?って聞いたウドクスンにアンジュングン義士が「今は怯えているが、奮い立つから待ってやれ」って言うの😭😭😭😭😭😭
なんだよそれ〜〜〜😭😭😭😭😭😭

本編からカットされたというキムサンヒョンとウドクスンのシーン
早く公開されないかな〜

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전여빈 배우님演じるコン夫人と一緒に爆薬を求めて馬賊に会いにいくんだけど、亡くなった夫が元々アンジュングンと同志だったんだって会話で出てきて。
馬賊の長(チョンウソン)が酒に溺れて独立なんて無理だ諦めろってくだを巻く。
それに対して「아주버님!!」って!この一言に尽きるよね…
この一言で「あああああああ」って今まで語っていたことが一気に押し寄せてくる。


















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